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面接で学生の質を見るなんて馬鹿げてる - 大学受験が「学力試験」から「人格を見る試験」に

わりとほうぼうで言われていることですが、「面接上手」な学生を入学させて大学はどうしたいんですかね?
自民党主導の下、大学受験の制度が5年のうちに大きく変わるかもしれないそうです。
改革の軸は、「センター試験を廃止して、到達度テストという高校で行われるテストをその替わりとする」ことと、「大学毎の二次試験をやめて、長時間の面接による人間評価を行って合否を決める」こと。
まああちこちで賛否両論出ていて、調整の余地を残しまくりみたいですが、とりあえずこのあたりがニュースなどでとりあつかわれています。
この改正の軸、僕は両方ともめちゃくちゃな話だと思います。

そもそも、この制度の目標は、

①知識偏重な日本の高校教育の改善
②受験勉強に対する高校生の負担軽減
③到達度テスト導入による高校生の勉強のモチベーションアップ

だそう。まず、「到達度テスト」の導入と①~③の関係について考えてみます。

①をどうにかしたいのなら、今すぐ学校のカリキュラムを変更すれば良いでしょう。
僕は大学に入って哲学史の本を読んで、面白さに驚きました。
「高校の倫理の教科書ってなんであんなにつまらないんだ!?」

ソクラテスはこうでした、というような説明を並べ立ててそれを暗記させるカリキュラムなら、それは「知識偏重」といわれてもしかたないでしょう。
①の改善点は、勉強の内容であり、受験問題の内容であり、制度の話ではないでしょう。

②も③も、果たしてどれほど効果があるのか疑問です。
これによって高校生の負担は軽減されるのですか?
高校在学中に襲ってくる「到達度テスト」とやらのために高校生は在学中にある程度のレベルにしなければいけないわけですよね。
「部活がとにかく楽しかったから、三年生の夏で引退するまでずっと部活しかしなかった。でも俺には官僚になる夢があるし、能力もあると確信している。だからこれからスパートして東大に行こう」
という、「面白い」受験生の芽を摘んでしまうのではないでしょうか。
少なくとも、高校生の間ずっと何も打ち込むものもなくて、漫然と親や教師に言われるがままに学校の勉強をいやいややっていた高校生よりも、この「スパート型」の受験生の方がずっと面白いと思います。
この制度によって、むしろこの「スパート型」の生徒のモチベーションが奪われるのではないでしょうか?

そして、二次試験の代わりに行われる面接。
上の目的でいうと①の部分にあたる改正でしょうね。
詰め込んだものをテストで吐き出させるのではなく、抜本的な理解とか、自分の考えとか、あるいはコミュニケーション能力みたいなものを見たいのでしょう。

たしかに、現行の入試制度は少し「詰め込み」の感があります。
文系の二次試験なら、やたらマニアックな論述、理系なら、解法を覚えていないと解けないような特殊な操作を要する問題、といったものはまさしく「詰め込み」の範疇でしょう。

ですが、そうでない問題の方が多いです。しっかりとした理解に基づかないと答えられない、それでいて理解していれば解ける。それが入試問題のスタンダードです。
ただし、そのスタンダードもあまりに量が多くなったり押さえることが多くなってしまうと、「詰め込み」になってしまうことがあります。そして、現行の入試ではそういう部分を感じることもできます。

その詰め込み要素を減らして、受験生がものごとを本質的に考えられているか、理解できているかをうまく面接で問い、見抜き、さらには受験生の将来性、素質をうまく見抜けるのなら素晴らしいことでしょう。

そんなこと、面接官にできるんですか?

イケダハヤト氏が、おっさんにイノベーティブな若者は評価できないという記事を書かれていましたが、まさにその通りです。
人間として本当に面白い要素を持っていたり、学術的に突出している人は、しばしば浮いて見えるものです。特に頭が凝り固まったおじさんには。
「上手な」面接を行える受験生を選りすぐっていて、果たして適切な人材評価といえるでしょうか。

いくらか詰め込みの感があったとしても、受験生の勉強への理解を測る指標として筆記試験はそれなりに優秀だったはずです。

おじさんたちが主観を大いに含ませるであろう得体のしれぬ面接よりもずっと良いのではないでしょうか。

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ken-hori

Author:ken-hori
現在慶應義塾大学3年生。理系。情報系。
ニュースから趣味のことまで、あらゆることについて考えて自分なりに結論を出します。
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